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更年期によく使う漢方薬

更年期障害でよく使われる代表的な三大漢方薬です。

当帰芍薬散 どちらかといえば、痩せ型で疲れやすく、冷え性
血圧が低め、夏ばてしやすい、寝汗傾向があり、食欲不振傾向
ときに貧血傾向があるとき
冷えや貧血傾向などに効果
加味逍遥散 中間 動悸、精神的不安定、焦燥感など
桂枝茯苓丸
比較的元気で、体力に余裕がある、血圧が高め、寝汗傾向はなく、食欲良好
冷えのぼせなど、特にのぼせ


肥満
年齢があがることにより運動不足や代謝できるカロリーの減少などにより肥満がみられることがあります。
過剰な肥満はもちろん健康に害をあたえることがありますし、肥満の改善の大原則は、摂取カロリーを減らすこと、代謝するカロリーを増やすことにあります。
内臓脂肪を分解する作用があるといわれている代表が、防風通聖散で、運動前に内服すると効果があるといわれています。
また肥満とは異なりますが、どうしても年齢を重ねるとむくみが出やすくなる方がいます。
このような場合には五苓散などがよいといわれています。

また年齢が上昇するとともに、癌なども無関係な病気ではなくなってきます。
医学の発達により、癌の治療法の向上のため、初期の癌の治癒率は非常に向上し、また進行癌のひとたちの生存率もどんどん上昇しています。そのため、漢方薬治療による補助的な効果の期待も注目されるようになりました。
まず、免疫を活性化させ(細胞障害性T細胞の活性化やNK細胞の活性化、マクロファージへの作用など)る補助的効果を期待できる漢方薬として、十全大補湯や補中益気湯などがあります。
これらの漢方薬や、放射線や抗がん剤による化学療法の副作用の軽減にも役立っているのではないかという説もでてきています。

老化予防・アンチエイジング
もちろん、漢方薬を内服することによって完全にとめられるわけではありませんが、ひとによってはかなりの効果が認められることがあります。
もちろん、いつまでも若くすごせるためには日常生活における心身両方の健康が大切なのはいうまでもありません。
代表的な漢方薬として
乾燥した皮膚などには、当帰飲子など、尿失禁には葛根湯や補中益気湯、関節痛には大防風湯など、骨粗しょう症や白内障、前立腺肥大症んあどには八味地黄丸などが有効ではと考えられています。